本物の霊能者を探す人へ

本物の霊能者を探す人へ

本物の霊能者はいるのか

 本物の霊能者はいるのか。この問いに対しては、まず本物とは何かを考えなくてはなりません。霊能者が行っているのは、例えばこのような内容です。

 相談者が訪れて悩みを告げる。「最近病気に悩まされていて、医者からも原因不明と言われて苦しんでいます」。霊能者はそれを受けて、祈る。すると頭の中に何か映像が浮かんできて、「あなたのご先祖でこういう人がいて、不幸な死に方をしたようで助けを求めてます。しっかり供養してあげてください」と諭す。確かに家族でピタリと合う亡くなり方をした人がいた。そこで、熱心に先祖供養したところ、体調がよくなっていった。

 ここではつまり、鑑定がいかに当たるかということ、これが霊能者のほとんどすべてである、ということになります。

 ここ出雲大社紫野教会にはお参りに来る人、御祈願に来る人、人生相談に来る人、大国主大神さまに救いを求めてくる人、などなど様々な方が来られます。いろんな霊能者遍歴、また宗教遍歴を重ねて来た方ともよくお話ししますが、不思議なことに、霊能者を探している人はずっと探しています。過去に鑑定してもらった霊能者に何かをズバリ当てられたことがあります、と言われる人もいます。なのに、その霊能者にずっとついているわけでなく、また新しい人を探していたりします。どうやらその理由は、結局何度か見てもらううちに当たらないことが多くなった、というのが主因のようです。その霊能者が性格に合わなかった。あるいは気に入らないことを言われた、ということもあるようですが、それよりとにかく当たってもらわないと困る。当然だとは思います。

 もっとも、その人は本物の霊能者に当たってないからだ、という見方もあるでしょう。最近はネット時代ですから、インターネットで霊能者を探す人がほとんどですし、また、鑑定体験談を載せている人もたくさんいます。そこで、テレビで有名になった霊能者に見てもらったという体験談を見ると、どうも当たっていない事例が多々あるようです。例えば

 「(誰もが知ってる有名霊能者の)○○さんに見てもらって、30歳で結婚すると言われたけど、私今34歳で独身です」

というようなものや、全然当たっていないという嘆きや、何も憑いていない、だけで鑑定が終わって怒る人もいます。インターネットの書き込みですから、そのまますべて鵜呑みにしてはいけませんが、どうも有名な人ですら100%は当たらないのだと思わざるを得ません。

 しかし、相談者としては100%で当たってくれないと困ります。いろんな霊能者にこうしなさいと指示されたのに、何も変わらない、という人も少なくありません。また、詐欺師のような自称霊能者も残念ながらたくさんいるようですから、時間だけでなく多額のお金も失ったという例もあります。

 教会長である私は、霊感がありません、とはっきり申しております。それでもお話しした人の中には「そう言ってるけど、本当はあるんじゃないですか?」と聞かれる人がおられます。
 30分もお話ししていますと、だいたいの性格がわかってきますから、この方の性格ならこういう場面ではこう動くだろう、ということを予測してお話しすると、どうしてわかったんですか、と言われることがよくあります。しかし、これは頭の中の計算ですから、霊感ではありません。霊感なら何もしゃべらないでも当てるわけですので。

 そういうことで、私は本物の霊能者を探すというのはあきらめて、出雲大社の御祭神である大国主大神さまにおすがりしなさい、とお話ししております。

 しかし、それでも霊能者を探したいという人がいるのはわからないでもありません。大国主大神さまを信仰するのと霊能者に頼るのを同時に行うことも決しておかしな事ではありません。ただ大切なのは、人格的に信頼する霊能者を見つけることです。100%当たる霊能者なんかいないわけですから、すべてを期待してはいけません。それくらいの気持ちでいないと、また霊能者探しという徒労が始まってしまいます。

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<このページの筆者>
 中島隆広 : 出雲大社紫野教会、教会長
昭和46年京都府生まれ。名古屋大学経済学部卒業、会社員の後、パソコン部品のインターネット通販の会社を起業して経営する。会社売却の後、國學院大學神道學専攻科に入学し、神主となる。
・ツイッター@nkjm_tkhr

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