お薦めの神道の本

お薦めの神道の本

 最近は神道についての関心が高まり、神道についての本、入門の本など多数出版されるようになってきました。ただ、数が増えれば単に売りたいだけの煽るような本や、自称霊能者が書いた本当かウソかなんともわからない本など、怪しげなものの残念ながら散見されます。

 神道について勉強するにはどういう本がいいですか、と聞かれることがよくありますが、筆者がお薦めしている本を少し紹介いたします。

■古事記と日本書紀


 神道を学ぶには、まず神典である「古事記」を読むことに始まります。
 岩波文庫の「古事記」(倉野憲司校注)と講談社学術文庫の「古事記」(次田真幸著)があります。岩波文庫の方は原文と書き下し文、注だけで、現代語訳がないので、わかりづらいところが出てくるかもしれません。ですので、書き下し文と現代語訳が載っている講談社学術文庫版の方がいいと思います。ただ、講談社版には著者の解説が載ってますが、合理主義過ぎる解釈があったりするなど、やや納得いかない記述もあります。



 古事記を熟読したら、次は「日本書紀」を読むのが良いでしょう。正史でもありますし、神話をまた少し違った点から見ることが出来ます。
 これも岩波書店「日本書紀」(坂本太郎他校注)と講談社学術文庫「全現代語訳日本書紀」(宇治谷孟著)があります。岩波書店版は原文と書き下し文、そして詳細な注がついていますが、現代語訳の講談社版の方が読みやすいです。
 ただ、原文の持つ独特の表現やリズムも慣れてくると癖になるところがあります。一度は原文(書き下し文)も見て頂きたいと思います。



■神道の入門書


 神道に関する入門書というのは最近たくさん出されています。ざっと見たところどれも基本は押さえてあると思います。初めて勉強するという方にあえて2冊挙げてみます。

 ナツメ社の「図解雑学 神道」(井上順孝編著)は図解雑学シリーズの中の一つですが、その名の通り、図や写真が豊富で、また表を使ってうまく整理されていますので、非常にわかりやすいのが利点です。



 もう一つは神社新報社の「神道いろは-神社とまつりの基礎知識-」(神社本庁教学研究所監修)です。神社本庁監修の本ですから安心の一冊です。○○について教えて下さい、という質問に答える形で、神社や神道についての様々な項目について説明しています。



■もっと詳しく神道について知りたい


 基本的な本はどれも大体同じような内容ですので、本当にもっと詳しいことを知りたいという方にはいろんな本、例えば学術的な本などもありますが、個人的にお薦めするのは弘文堂「神道事典」(國學院大學日本文化研究所編)です。
 概念、歴史、神社、まつり、信仰、流派、人物、文献などなど神道に関するかなりの項目の説明が載っています。一気に全部読むというよりは、辞書的に知りたいことや興味あることを引いていくという使い方になりますが、そのうち全部読んでいることになると思います。
 縮刷版でも約5,000円もする本ですが、神道に深く関心がある方には一冊お手元に置いて頂きたいと思います。



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<このページの筆者>
 中島隆広 : 出雲大社紫野教会、教会長
昭和46年京都府生まれ。名古屋大学経済学部卒業、会社員の後、パソコン部品のインターネット通販の会社を起業して経営する。会社売却の後、國學院大學神道學専攻科に入学し、神主となる。

★教会長中島の本が出ました!
 日本人が伝えてきた心、そして生き方を、神道、神さまの話を中心としつつ、語った本です。相当な時間を掛けて作り上げました。ぜひ一度お読みください。

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