神道で最も重要なものは「祭り」

神道で最も重要なものは「祭り」

 神道でもっとも重要なもの、それは「祭り」です。

 祭りにはいろんな祭りがあります。まずは天皇陛下がお仕えされる宮中祭祀。神社のお祭りでは、一年に一度の例祭が一番大きなお祭りです。また、出雲大社の神在祭のようなその神社の特殊なお祭りもあり、元旦祭や大祓などの日によるお祭りもあり、毎月行う月次(つきなみ)祭もあります。それから、神葬祭やみたままつりといったご先祖のお祭り、七五三や地鎮祭、各種ご祈願のような、いわば個人のお祭りもあります。

 では、祭りとは何なのか。改めて見てみます。

 そもそも「マツリ」という言葉は、神に食事や酒、貴重な品々を「タテマツル」(奉る)という言葉や、神の来臨を「マツ」(待つ)という言葉、服従する・仕えまつるという意味の「マツラフ」という言葉に由来するとされる。 人は神に仕えまつることで神霊の威力を増し、その恩恵を享受できると考えてきた。
                                井上順孝編著『図解雑学神道』ナツメ社

 つまり、神さまのために祭りを熱心に行えば行うほど、神さまの霊威が上がって私たちもお力を頂くことができる、というわけです。

・幣帛
 祭りでまず大切なものは、神さまへの捧げもの「幣帛(へいはく)」です。食べ物である神饌を始め、その昔は布や珍しいもの、あるいは武具や馬などもお供えしましたが、現在では幣帛料としてお金を捧げることも多くなっています。

・修祓
 まず、お祭りに先だって修祓(しゅばつ)を行います。修祓とは祓(はらえ)を行うことです。神職が大麻(おおぬさ)を左右左と振って、奉仕者、参列者の祓を行い、心身を清らかな状態に帰ることが目的です。お祭りや参拝の前に手水で手を洗い、口をすすぐのも祓の一つです。なお、形だけでなくて心も清らかにならないといけません。

・祝詞
 日本の国は「言霊の幸はう国」ということで、言葉には事を動かす力があると考えてきました。祭りでは必ず神職が祝詞を奏上します。独特の古い言葉で書かれていますが、神さまを讃え、神さまのご加護を祈る言葉です。祝詞奏上中は静粛にし、また平伏します。

・玉串
 玉串は神さまの御霊と自分の霊とをつなぐもの。大切な瞬間です。心をこめて祈りましょう。

・直会
 神さまが召し上がった神饌を私たちが頂くのが直会(なおらい)です。神人共食し、神さまの御霊に触れた食べ物を人間が頂いて、またお力をいただきます。

 ぜひお祭りに参列しましょう


 神道の信徒であるからには、ぜひお祭りに参列下さい。自分の住むところの氏神様のお祭りに参加することは非常によいことです。出雲大社紫野教会でも毎月第四日曜日にその月のお祭りをしております。どなたでも参列になれますのでお越し下さい。一緒にお仕えいたしましょう。

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<このページの筆者>
 中島隆広 : 出雲大社紫野教会、教会長
昭和46年京都府生まれ。名古屋大学経済学部卒業、会社員の後、パソコン部品のインターネット通販の会社を起業して経営する。会社売却の後、國學院大學神道學専攻科に入学し、神主となる。

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 日本人が伝えてきた心、そして生き方を、神道、神さまの話を中心としつつ、語った本です。相当な時間を掛けて作り上げました。ぜひ一度お読みください。

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