何か一つ得意を持って自信を持ちましょう

何か一つ得意を持つ

 持って生まれたものがあるとか、あるいは人生何もかも上手くうまくいっている人ならよいのですが、そうでもない普通の人が毎日を自信を持って生きるということはそう簡単ではありません。さらに、謙虚な人だと「自分には何もない」と思ってしまう人もいます。謙虚なことはよいことですが、必要以上にへりくだったり、それで弱気になってはいけません。
 普通の人が自信を持って生きるためには、何か一つ得意なことを持つことであると思います。
 
 神話に出てくる神さまも同じです。
 天照大御神は弟のスサノオ命の乱暴狼藉に耐えかねて、天の岩戸にお籠もりになってしまわれました。そのため世の中は真っ暗となり、悪い神たちがここぞとばかり暴れ始めます。
 困った八百万の神さまたちは、天の安の河原に集まってどうすべきか会議をされます。八百万とは具体的にその数字というわけではなく、とにかくたくさんの、という意味です。
 会議の結果、天照大御神に岩戸から出てもらうようにみんなで協力することになりました。智恵の神さまである思金神が策を考えます。長鳴き鳥を集めて鳴かせ、鍛冶師の天津麻羅を呼んで岩から鉄を作らせ、伊斯許理度売命には鏡を作らせ、玉祖命にはたくさん勾玉をつかって玉の緒を作らせ、天児屋命と布刀玉命にはで鹿の骨を抜き取り木の皮使って焼いて占いをさせます。榊を根ごと掘ってきて玉の緒と鏡と布を掛けて、それを布刀玉命が幣として持ち、天児屋命が祝詞を読み、天手力男神が岩戸の陰に立ち、天宇受売命が踊りを見せます。
 このように、神さまたちがみんなで分担をして、なんとか天照大御神に天の岩戸から出ていただこうと工夫されたわけです。

 たくさん神さまが出てくるので、読んで、そうか、くらいにしか思わないかもしれませんが、よく考えてみるとなかなか面白い話だと思います。すごい神さまが一柱(一人ではなくて神さまは柱で数えます)出てこれらて、えい、とやると一発で解決、という話でもよいような気がしますが、そうでなっていないのです。八百万の神さまたちがそれぞれ得意の分野で力を発揮するという話になっていますが、日本人の好みなのかもしれません。

 私たち人間の世界でも同じことで、世の中は分業で成り立っています。一人の人間がなんでも全部できるわけではありません。多くの人が協力してそれぞれのポジションで頑張って成果を出していくわけです。
 手に職を持つ、職人的な仕事がわかりやすいですが、例えありふれた仕事であっても、得意になるものを持つことが自信につながります。仕事でなくても構いません。趣味でもいい。小さいものでも構いません。それが自信につながって、人生全体がいい方向に進み出すのです。

 私も神主となってからは、神道に関しての知識において相当のレベルでありたいと日々研鑽しています。そうでないと、信徒や参拝者に自信を持って話ができません。それからもう一つ、信仰の強さについても自信を持つくらいでないといけません。
 本当に私には何もない、ということは無いとは思うのですが、そういう方には日本の神さまへの信仰を持つ、というのも一つだと思います。何もない、という状態の人ほど信仰が強くなるからです。余分なこと考えたりしないですから。ぜひ神道の世界にきて、私と信仰の強さを競って(?)ほしいと思います。
 
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<このページの筆者>
 中島隆広 : 出雲大社紫野教会、教会長
昭和46年京都府生まれ。名古屋大学経済学部卒業、会社員の後、パソコン部品のインターネット通販の会社を起業して経営する。会社売却の後、國學院大學神道學専攻科に入学し、神主となる。

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