昔の人は何を食べてきたのかを考え、今の食事をありがたくいただきましょう

昔の人は何を食べてきたのか

 なんでも好きなものが食べられるこの時代。食に関心のある人も多いと思います。誰しも少しは考えるのは、昔の日本人は何を食べてきたのか、ということです。
 縄文時代は獣や魚を狩猟して、木の実を採取して食べていました。そして、弥生時代になると農耕が盛んになって穀物、特にお米を食べるようになってきました。それくらいはなんとなくわかります。

 奈良時代から平安時代になると文献や発掘された土器や木簡から、日本人が何を食べてきたのかが詳しくわかります。「万葉集」や「正倉院文書」や「延喜式」などに記されたものなどから、『まつりのそなえ』御食(あえ)たてまつるもの』(國學院大學伝統文化リサーチセンター)にはまとめられた一覧が載っていました。もともと神さまへのお供え物である神饌(しんせん)について調べていた時に読んだものですが、面白かったのでここにも載せてみます。

<穀物>
米・麦・黍・粟・稗・豆(大豆、小豆)
<野菜>
・瓜(黄瓜・鴨瓜・冬瓜)・茄子・大根・菁(かぶ)
<山菜>
 蕗(ふき)・虎杖(いたどり)・蕨(わらび)・薊(あざみ)・蓮根・筍・葱(ねぎ)・水葱(なぎ)・芹(せり)・菱(ひし)・茗荷(みょうが)
<果物>
梅・桃・山桃・李・梨・栗・柿・胡桃・アケビ
<魚介類>
鰹・鯛・鯖・鰯・鱸・鮫・海豚・鯔・鱧・コノシロ・クエ・フグ・鰈・蟹・海老・鯨・鮭・鱒・蛸・烏賊・年魚・鯉・鮒・鰻・白魚・ウグイ・鮑・胎貝・蛤・牡蠣・フジツボ・海鼠・ホヤ・水母
<海菜>
海苔・ヒジキ・昆布・モズク
<鳥類>
雉・鴨・鶏・鳩・鶉
<動物>
鹿・猪・兎・牛・馬

 今は食べなくなったもののありますが、これを見ると、昔の人々も私たちと同じようなものを食べてきたのだなとは思いますが、あくまでも一覧であり、あるいは朝廷に献上されたものであったものだということを考えなければなりません。当然のことながら、これらを古代の日本の人々が好きに食べていたわけではありません。

 これを見てから関心を持って、昔の人々が何を食べてきたのかを調べました。大まかな話ですが、動物の肉は仏教の影響などで食べなくなり、魚も漁業技術や冷凍技術がない時代では限界があって思ったよりも食べられてません。ということで多くのカロリーは穀物から得ることになりますが、米だけでは足りず、麦や雑穀も食べることが多かったようです。常に腹一杯米が食べられる、ということも少なく、カロリーも少ないですから、よって昔の人は身長が今よりも低く、また寿命も圧倒的に短かかったのです。

 腹一杯食べられるということもありますが、好きなものを食べられる、というのは本当にありがたいことです。昔の人は突然鯛が食べたいと思っても簡単にはいきません。今やいつ行ってもスーパーに並んでいます。よい時代であるといつも感謝していただいています。

世の中ありがたいことが多い 


<このページの筆者>
 中島隆広 : 出雲大社紫野教会、教会長
昭和46年京都府生まれ。名古屋大学経済学部卒業、会社員の後、パソコン部品のインターネット通販の会社を起業して経営する。会社売却の後、國學院大學神道學専攻科に入学し、神主となる。

★教会長中島の本が出ました!
 日本人が伝えてきた心、そして生き方を、神道、神さまの話を中心としつつ、語った本です。相当な時間を掛けて作り上げました。ぜひ一度お読みください。

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